染織家 佐々木苑子
「糸の旅をつづけて」
紬糸を自然の草木で染め、布を織る佐々木さん。身近な鳥や草花を題材に、絵絣の技法で織りあげる独自の紬織で、人間国宝に認定されました。
スペイン舞踊家 小松原庸子
「生きる証と喜びを」
踊り手として、演出家として、日本のフラメンコの歴史を常にリード。高円寺の舞踊団から創られる作品は世界的に高く評価されています。
女優 渡辺美佐子さん
「出会いに導かれて」
座・高円寺での舞台主演や朗読劇「夏の雲は忘れない」をはじめ、芝居・映画・テレビと60年を越えて活躍する、日本を代表する名女優。
日本語学者 金田一秀穂さん
「心地よい言葉の世界を」
祖父・父と三代にわたり言語と向き合い、大学で教鞭をとる傍ら、本の執筆、メディアへの出演を通じて、日本語の面白さ、楽しさを伝え続けています。
奇術師 藤山新太郎さん
「江戸の夢を今に」
日本の伝統的な奇術「手妻」の第一人者。一度は消えかけた手妻の優雅さや遊び心あふれる技を現代に蘇らせ、平成10年に文化庁芸術祭大賞を受賞。
ジャズピアニスト 山下洋輔さん
「自分の音を貫いて」
阿佐谷で過ごした青春時代、兄の影響でジャズに開眼。阿佐谷ジャズストリートでもお馴染みのエネルギッシュな演奏は、国内外で高く評価されています。
書家 藤沢昌子さん
「わきあがる想いを文字に」
日本独自の「かな書」を代表する書家。中原中也の詩を題材に荻窪で開いた初個展が成功を収めました。独特の構成と凛とした力強さで、広く日本の文字の美しさを伝え続けています。
落語家 古今亭志ん輔さん
「江戸の心を語る」
三代目古今亭志ん朝師匠に弟子入り。巧みな表現力と軽やかな語り口が多くの人の心を捉えています。「高円寺演芸まつり」では掉尾(ちょうび)を飾り、まつりに欠かせない存在です。
小説家 角田光代さん
「心ゆさぶる物語を」
デビュー以来杉並のまちを拠点に活動。代表作「八日目の蟬」をはじめ、日常に潜む人間の複雑な感情を描き出した作品は、直木賞ほか数々の文学賞に輝き、その多くが映像化されています。