杉並ゆかりのアーティストと南相馬市のコラボレーション

特集:交流自治体との連携

南相馬市とのコラボレーション

東日本大震災から6年が経過しましたが、その復興はいまだ道半ばです。2020東京オリンピック・パラリンピック競技大会は「復興」を1つのテーマに掲げていますが、多くのアーティストが作品発表の場を求めている杉並区と、豊かな自然や施設を有する交流自治体の南相馬市が連携し、アートによる交流を「復興」に繋げていきます。


女子美術大学と連携
「南相馬市子ども文化芸術交流事業」

平成29年(2017年)11月18日(土)と19日(日)に南相馬市にある原町生涯学習センターで「南相馬市子ども文化芸術交流事業」が開催されました。 杉並区からは、ワークショップの講師として女子美術大学の学生ら12名が参加。また、区内の小学生6名が招待され、南相馬市や市と交流のある自治体の小中学生42名と一緒に、文化芸術を通して南相馬市の復興をPRしていこうと市のシンボルである「馬」をテーマに段ボールアートに挑戦しました。

制作した馬の段ボールアートは、常磐自動車道南相馬鹿島SAをはじめ、南相馬市役所や市立図書館での展示を経て、来年の6月には杉並区役所にて展示を行う予定です。 この事業は、杉並区、南相馬市、女子美術大学との間で結ばれた協定に基づき実施されたもので、講師を務めた女子美術大学の学生は、南相馬市のシンボルでもある「馬」をどうアートで表現していくかイメージを膨らませるため、7月には「相馬野馬追」を実際に見学するなど、南相馬市の職員と一丸となり、本事業の成功に向け取り組んできました。

授業とは違った自由な雰囲気の中、子ども達は8つのチームに分かれ、まずは段ボールで作られた馬をチームカラーに塗り上げていきました。そして、色から連想した思い思いのアイデアを、絵具やペンを使って表現し、自分達だけの「馬」に仕上げていきました。最後は、相馬野馬追には欠かせない「旗印」も制作。個性豊かな作品に仕上がった作品をお互いに発表し合いました。

 


阿佐ヶ谷美術専門学校との連携
「南相馬市交流・共同制作”あいいろプロジェクト”」

平成29年(2017年)7月、阿佐ヶ谷美術専門学校と福島県南相馬市との連携事業「南相馬市交流・共同制作“あいいろプロジェクト”」を開催しました。

同校には、様々な専攻分野、日本・中国・韓国の出身者で構成される研究科があり、毎年、この共同制作を通じて、社会に対しての自分らしい問題意識を持ち、協働によるクリエイションの可能性を模索する試みを行っています。

現地でお世話をしてくださった「南相馬藍サークル・ジャパンブルー柚木」の方々は、元々豊かな土地を活かし稲作など農業を行っていましたが、原発事故の影響で作物を育てられない時期があり、藍を育て始めたそうです。そんな藍の葉を摘むところからはじめ、葉を擦って色を出すまでを体験してきました。事前に化学染料による藍染の練習を行い手順や仕上がりを確認していましたが、自然の藍から染色した布は人によって発色が異なり、練習した藍染より、色が淡く、でき上がるまでどんな模様になるかわからないワクワク感がありました。

参加した学生からは「復興に向けた活動が活発で、現地の方の思いの強さを感じました。南相馬に生きる人々の思いを多くの人に伝えていきたいと思います。」との感想が寄せられました。

 

南相馬市産の木材で作品を制作

南相馬市森林組合の協力を得て、区内で活動するアーティストが南相馬市の木材を活用し作品を制作。区内で展示を行いました。

 

新潟県小千谷市とのコラボレーション

新潟県小千谷市は、新潟県のほぼ中央に位置し、日本一の大河・信濃川により形成された自然に恵まれた地域です。毎年9月に行われる浅原神社例大祭・片貝まつりの花火は、世界一の大きさを誇る四尺玉の花火が上がることで有名です。また、魚沼産コシヒカリや小千谷縮、闘牛や錦鯉の産地としても多く知られています。



おぢゃ~る現代アートシアター展

平成29年(2017年)11月13日(月)~26日(日)に新潟県小千谷市の市立施設「おぢゃ~る」で「おぢゃ~る現代アートシアター展」が開催されました。 この事業は、杉並区、小千谷市、阿佐ヶ谷美術専門学校との間で結ばれた協定に基づき実施されたもので、7台のプロジェクターによって、会場全体に錦鯉、牛の角突き、花火など小千谷の魅力が映し出されました。 また、阿佐ヶ谷美術専門学校の学生と地元の子どもたちとのワークショップで制作した作品も展示されました。

山梨県忍野村とのコラボレーション

山梨県忍野村は、富士北麓の標高およそ940mに位置する高原の盆地にあり杉並から120㎞ほどの距離です。山中湖村に隣接し、湧水で有名な忍野八海があります。忍野村から見る富士山は、最も美しいと言われています。平成25年(2013年)6月に富士山が世界文化遺産登録され、忍野八海の8箇所が富士山構成資産(全25箇所)として位置付けられました。


山梨県忍野村写真展
~四季が折りなす富士の色彩

「まちなかギャラリー」として登録の区内みずほ銀行様の協力のもと、毎年忍野村が開催している「富士忍野グランプリフォトコンテスト」に入賞を果たした作品を同行にて展示しました。

【新しい価値観や感動の創出に向け】

すぎなみ戦略的アートプロジェクト「ART@heArt」では、すぎなみゆかりのアーティストとのコラボレーションを他交流自治体に広げていきたいと考えています。

山縣有斗

市民の皆さんが自ら街をPRする動画を制作します。市民の皆さんに出演を公募、台本作りや演技指導を通して一体感を高めます。撮影までは・・・という場合には、公民館などでの舞台発表にアレンジすることも可能です。制作への取組が、地域の新たな活性の一助になればと考えています。

作家紹介ページ:http://suginamiart.tokyo/artist/arito

劇団どろんこ座・篠塚浩、日南田淳子

子どもたちに向け、劇団どろんこ座が紙芝居を上演します。そのあと、子どもたちと一緒に「自分の住んでる街」をテーマに紙芝居を作ります。紙芝居を見た別の自治体の子どもたちが「遊びにいきたい」と思えるような作品に仕上げ、交流の輪を広げていきたいと考えています。

作家紹介ページ:http://suginamiart.tokyo/artist/hinata